パッシブとアクティブ

パッシブ運用全盛ですが、アクティブも復権すると思います。

パッシブ運用が拡大すれば逆説的にアクティブ運用が指数に勝つ可能性が高まります。市場にはいろんな投資家が参加しており、その平均が指数になります。パッシブが増えれば増えるほど投資家の質は平均の周辺に集中することになり、平均から乖離することのリスクとリターンが高まります。パッシブが増えると平均に回帰しようとする力が強まることから平均から乖離している状態を維持することの心理的コストは高くなり市場価格が本来あるべき状態に戻るまでの時間も長くなることが予想されます。しかしながら最終的には市場価格は証券の本源的価値に回帰することから、アクティブリスクの期待リターンが高まるからです。

サラリーマンファンドマネジャーの疑似アクティブ運用は淘汰され、アクティブ運用自体のフィー体系も下方に修正されるでしょう。銘柄選択と同じようにファンドマネジャー選択が重要ですね。日経CNBCを見ていたら著名ファンドマネジャー(ニッセイ伊藤氏、農中奥野氏、レオス藤野氏)の対談が一部放送されていました。ファンドマネジャーの皆さんはメディア対応よりも企業調査に時間を割いていただきたいと思う今日この頃です。